こんにちわ! 悠久です。
伊勢志摩にハート型の島が
あるのを皆さんは、ご存じですか?
その名も「渡鹿野島(わたかのじま)」
といいます。
周囲約6kmの小さな島です。
その島を上空から見ると
ハート型になっている
現在はハートアイランドとして
自由恋愛の島として
観光地化されています。
まず、「渡鹿野島」を地図で見ると
確かに、ハート型しています。
しかし、その愛らしい💛ハート型
とは裏腹に
[adcde]
もうひとつ
渡鹿野島を紹介する言葉に
「自由恋愛の島」とあります。
「何、これ自由恋愛が出来る島?」
「自由恋愛って、どういうこと?
平たく言えば、売春でしょう。
きれいごとで書いてるけど、
昔からある「体を売る」
うそ~っ、まだこんな場所残ってる?」
「遊郭」じゃあるまいし。
実は、その場所の存在は知ってた。
なぜなら、「渡鹿野島」には
3回も行ったから、
とんでもない島に添乗で行ったんや
その後どうなったか
とても気になって調べたんや!
聞捨てならない島の呼び名がある
その名も「売春島」。
日本にこんな島があったとは?
「俺がこの島を知ったのは
旅行社に勤めて1年目の夏に
添乗に行かされた。」
それまでに風俗店は行ったこともあり、
風俗とはどんなものかは、知ってはいたが、
この島は別格。
世間からタブー視されてきた
「売春」と「島」が結び付いた
俗にいう「置屋」の島。
「こんな島が日本にあるなんて?」
とても信じられない気持ちだったが、
そこに添乗員として慰安旅行に
お伴した実体験談なのです。
島の実態が世間に暴かれたのが、
2016年に行われた「伊勢志摩サミット」
が行われたことにより、
島の実態がマスコミに暴かれた。
それに伴い、
「G7サミット」が行われるのに
「こんな島があるのはけしからん!」
となり、一斉摘発が行われた。
現在島は、廃墟となっており、
今は当時の面影は
微塵も残っていない
そこは
昔の怨念が巣作る場所で
男と女の修羅場
があったのです。
そんな場所に
「俺は旅の先導役
としてお客を案内して行く。
だが、そんな場所とは
詳しくは知らかった。」
その当時の添乗員記
お客様は建設会社の社員旅行
社員旅行に付きものなのは
「お酒」と「オンナ」と「バクチ」かな?
その内、「お酒」はバスに乗車時
から缶ビールを浴びる程
飲んでいる。
「バクチ」に関しても
バスの後部座席にマージャン台が
備え付けられ、すでにジャラジャラと
始まってる。
最後の「オンナ」をこれから
「渡鹿野島」で調達
する目的で今から向かうのです。
男たちにとっての三大欲望が
次々と実現しようとしている訳で
こんな楽しいことはありません。
旅行社に勤めるとわかるのですが、
あの当時の慰安旅行はもはや、
「欲望」の調達ツールやったんです。
そして、「男たちの慰安目的なんや」
その「欲望」を満たすために
お伊勢さんというと「外宮」と「内宮」を
必ず、参拝して行きます。
お伊勢参りは「外宮」から「内宮」
の順番で行うのが正しいお参りです。
しかし、お客様の
大半はこの観光地に、
心はなく、
すでに「渡鹿野島」の
飛んでいました。
休憩室でバスの運転手から
「知ってるか?
渡鹿野島のこと?」
この時、バスの運転手から
「渡鹿野島」の真相を聞きます。
運転手の島の印象は、やはり「売春島」
この慰安旅行は、私のお客様ではなく、
先輩が取ってきた慰安旅行を
私が変わって添乗員としてお伴しているわけです。
社内で事前にこの島の実情を
聞いていましたが、自分が
まるで「オンナ」を斡旋する役割とは?
そもそも、この「外宮」「内宮」参拝も
「やましさ」を消すための参拝なのか?
そう思えてきます。
「外宮」と「内宮」の間に
お昼をはさみ、
今夜の「欲望のはけ口」に
向かってまっしぐらです。
伊勢志摩に向かって走るも
途中で的矢湾の方へ左折れすると
「渡鹿野島」行きの船着き場に到着する。
ここでバスとは、おさらばして
小さな渡し船に乗って
5分もしないうちに
「渡鹿野島」に到着する。
島自体は30分も歩けば
一周出来る程の小さな島
島の中心に八重垣神社という
神社が1社あるだけで見るものはない
観光客は船着き場から
歩いてホテルに向かう
まずはお風呂に入り、
今夜の宴会に臨む
バスを対岸に残して
添乗員はお客様といっしょに
「渡鹿野島」へ渡るのです。
添乗員の仕事としては
ホテルでの宿泊、
それに宴会のしきりがあるので
とは云うものの
宴会でコンパニオンを入れており、
その女の子が今晩の準主役だ
宴会でお客様と仲良くなり
自分の店(バー、スナック)へ導く、
そのあと自分のアパートへと誘う!
宴会が始まるまで
俺はホテルの担当者に
「渡鹿野島」について
聞き出す
以前は、近辺の漁師が争うように
「オンナ」を求めてこの島に
訪れた
多い時で60人以上のコンパニオンと
称される「売春婦」が居たそうだ。
当時はものすごい儲かって
客がスナックに列をなして
「オンナ」たちに群がったそうな、
その「オンナ」たちの後ろに
暴力団の姿がちらついてる。
聞くところによると
「札束がドラム缶から溢れそうなぐらい」
儲かってたらしい。
仕組みはこうなってる。
まず、宴会場にコンパニオンを入れる
次に、自分のひいきの店(主にスナック)
に誘い、そこでスナックのママが
値段交渉して成立すれば、
「女の子」の部屋へ
当時の相場でショートで二万円
泊まりだと四万~五万円となっている。
「高い~、俺には無理!」
その値段でもお客は絶えない、
だから、値段も下がらない
でも、半分以上が暴力団へ流れる
ただ、月に数度、警察の取り締まりがある
それも、取り締まりの日は事前に
「置屋」に連絡があるので、
その日はお休みにするらしい
どうも裏で繋がっているらしい?
俺も宴席の末席に席を並べる
ホテルの担当者の配慮で
宴会のコンパニオンの誘いを見るために
席を設けてくれている。
コンパニオンはみんな私服
それほど、激しい化粧でもない
女の子というより、女の人
それも中年女性が多い
25人の団体客に5人のコンパニオンが付く
それぞれの席にビールを注いで
夜の営業活動を行っている
宴会が終わると
お客は早速、浴衣着のまま
外へ繰り出していく
俺もホテルの担当者に連れられ
ある1件のスナックへ連れてってもらう
そこには俺の客も何人か
居たが、カラオケと女の子の
選別で忙しい。
スナックは流行っていて
お客が次から次へと入って来る
そして、コンパニオンと連れだって
出て行く。
スナックを30分出て、
ホテルの担当者と別れて
街中をぶらっと歩くと
浴衣着のお客が大声で
満足したように帰って行く
ホテルに戻った俺は
窓から眺めていたが、
外のメイン通りは
浴衣着の客が夜遅くまで闊歩している。
「欲望は尽きない
札束が舞っている
朝まで女の子は体を張って
生きてるんやなぁ?」
朝になると昨日の騒ぎがうそのように
「渡鹿野島」風光明媚な観光地に戻っている。
「どっちが本物の渡鹿野島やろか?」
そして、一夜の客は去っていく、
「当然、恋愛感情もなく、お札と
ともに時間が過ぎただけや。」
女の子も今はお休み中
朝ごはんが終わって
ホテルで、しこたまお土産買って
何事もなかったかのように
船で島を離れていく
夜遅くまでお客は興奮していた
スナックは実にお客の回転が速い
次から次へと「女の子」を
あてがう、すべて儲けのため
この島は「売春島」と言われ
近辺に住んでいる人からは
蔑まれていた。
しかし、観光のない島は
「オンナ」で潤っている
これは紛れもない事実や
「なんぼ、ヤクザがらみといっても
儲かるなら、イケイケどんどんと
客を入れてるんや」
そして、オンナが辞めたら、
次のオンナを補充してくる
「まるで人身売買や!
これが警察と繋がってるから
たちが悪い、ほんまに」
店頭に商品を並び替えるように
島自体が置屋のようになっています。
この体験は貴重でした。
その後、二回訪れる
その後、二回訪問するも
最初に訪問したときに比べ、
明らかに廃れてきています。
というのも
この島自体が隠された存在ですが、
徐々に、マスコミでも取り上げられ、
三重県や三重警察も隠すことが
難しくなってきており、
その後、摘発が頻繁となってきています。
「この後、『渡鹿野島』はどうなって
しまうんやろ?」
「えげつない島やけど、
どことなく日本の恥部
でもあり、憎めない島なのに」
4年ほど前に訪問してみた
その時は松阪市に仕事で訪問した帰り、
少し、遠回りになるが、
車を対岸に停めて渡り船に乗った
島の面影は一変していた。
「大きなホテルが廃墟となり、
スナックも閉店してる。」
俺は、海岸べりの小さな
旅館に宿を取っておかみさんに
話を聞いてみた。
2016年の「伊勢志摩サミット」で
この島は地図から消された。
売春の島、「渡鹿野島」は摘発され、
「廃墟」と化した。
島に残っているのはがれきの街だけ
旅館のおかみに聞いた
「40年前はあんなにお客も女の子も
いたのに、今はお客あるんですか?」
「今は、釣り客と昔を知らないで
やって来る客だけや」
島の町長は観光化を目指そうと
専用ビーチや公園を作ったが、
島へ直接渡る橋がないため、
一向に観光客は増えないらしい
その晩、街の通りを歩いてみたが、
スナックは軒並み閉店していて
浴衣着の客もいない。
街路には古びた裸電球だけ
「この島は、金儲けのために
食い散らかされた廃墟の島
になっておったわ。」
この島を見て歩くと
そこには男と女の欲望に対する
執念みたいなものを感じることが
出来ます。
それは「お金の巡るオンナとヤクザの
戦いだったのかも?
俺はその廃墟に圧倒されながら、
この文章を書いています。」
今の「俺にはそれしか出来へん。」
それが「この添乗員体験談や!」
最後に
この島に行ったのは、
「売春」ってちょっと非人道的な
こともあり、それにヤクザが絡んでいると
どうしても「暴力的に」に見えてしまう。
しかし、「売春」を肯定する訳じゃないけど、
「俺はどこかこの島に愛着をもっている。」
島の中を女の子が走り回って
「お客様」にサービスしている。
それを「きたいなもののように」
地図から消すことの方が
「とんでもない非人道的や」
この「渡鹿野島」があるのは事実や
「三重県の恥部」として消すのは
大反対や!